A.T/制作日々


by flaneur555

東京のガラパゴス

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中目黒、家の近所の愛犬の散歩コースに数十年前にはどこにでもあったであろう、ごく普通の木造平屋の民家が周囲はマンションばかりになってもポツンと、生き残っている。
隙間から覗くと板塀の向こうにはごく小さな前庭があり、少しの植樹と飛び石と盆栽が見える。
この季節、夜の散歩でこの家の前を通りかかると必ず、板塀の向こう側から姿の見えない多数のカエルが一斉に鳴いているのが聞こえる。犬を飼い始めて10年くらいにはなるので10年間毎年、新しいカエルが同じ時期に板塀の向こう側で元気に生まれては鳴いているようだ。(カエルの寿命は知らないけれども!)どうも小さな池がある様なのだが、板塀越しに池は見えない。
中目黒に越して来て以来、この辺りではウシガエルしか見た事が無く(見かける回数は年々減っている)雨蛙は一度も姿を見た事が無い。きっとこの家の庭にしか存在していないのではないかと思う。
これって生物学とかの研究対象になりそうな、ものすごい事のような気がする。(夏休みの自由研究!)
カエル達もこの小さな昭和の平屋ビオトープから一歩外に出たら生きては行けない事を知っているのだと思う。
小さな命と風流を守る家主の人たちは毎年の合唱をどんな気持ちで聞いているのだろうか?
東京のガラパゴス。
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by flaneur555 | 2012-07-10 01:11 | 日々