A.T/制作日々


by flaneur555

Jonas Mekas / Just Like a Shadow

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はじめてメカスのフリーズン・フィルムを見たのが、今は無き神保町にあったタトル商会って名前だったか、ビジュアル系洋書新刊本屋で見つけた「Just Like a Shadow」でした。その時は値段が高くて買えずに数年後古本で手に入れました。

今年の恵比寿映像祭にメカスの新作ビデオ日記映画がかかっていて、初日に見に行きましたが、この本の中のような16mmフィルムマジックは遥か遠くビデオ粒子の向こう側へ消え失せて、ただただホームビデオのような表面にメカスの幸せな時間だけが記憶されていました。ときおり挿入される俳句の一説が、小さなシークエンスがあつまった日常を繋いでいて断片を日記へと紡いでいました。メカスのずっと変わらない日記スタイルの小さな映画は、フィルムからビデオへと素材が変わっただけなのに何かが失われている気がしてなりませんでした。

フィルムではないビデオ映画からはこの本を作る事ができません。が、しかしそんな事は映画の本質とはまったく関係が無い事もまた真理のような気もしています。
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by flaneur555 | 2012-04-01 01:35 | 古本