A.T/制作日々


by flaneur555

Post Fossil

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21_21 DESIGN SIGHT で現在開催されている企画展 Post Fossil [未来のデザイン発掘] 展 は、今年見たすべての展覧会で一番良かった!
本展ディレクターである、リー・エデルコートさんの眼が選んだ作品群に共通するパーソナルで詩的なArtともDesignとも感じられる土着的な新しさに、原初の物を創造する喜びや、楽しさ、驚きが、僕の中で共鳴しました。今までに世の中に無かった物を創造したい!と思う気持ちは愚かな事ではなくて、チャレンジしつづける愚か者になるべきである!と背中を押された気分です。その後に見に行った大好きなはずのルーシー・リィーが少し霞んで見えるほど、Post Fossil展 強烈でした。(ルーシー・リィーも制作当時はそれまでの陶芸とはあきらかに違う革新的な色と形を持っていたはずだけれど、現在では皆の眼がなれて、普通に見える。)
国立新美術館のルーシー・リィー展は凄い集客で、若い陶芸家っぽいきれいな女性が多く、工芸の盛り上がりを感じました。今まで見た事のある展示と違って、上薬の調合や注文票、家計簿や器のシルエットを書き付けた手帳がたくさん出ていて興味深かった。上薬の化合物の記号や数量をメモする人が多く、ここから(陶芸家っぽいきれいな女性)と想像した訳です。この2つの展示は見比べると、より両方のおもしろさが味わえると思います。ルーシー・リィー展の会場でアトリエでのインタビュー番組が上映されていて、この中で、初めて知ったハンス・コパーと言うルーシー・リィーの助手の話が出てきます。ルーシー・リィーは映像の中で、インタビュアーであり、パトロンでもあるアッテンボロー卿に(彼は革新的で、いつでも自分の先を歩き、私を導いてくれた。)と答えていて、こんな風に巣立って行った若い助手に敬意をあらわせるルーシー・リィー、すごい素敵だなーと感じました。売店でルーシー・リィー展図録の横に並んでいたハンス・コパー作品集をめくってみると、作品、ものすごく良いんです!古本探さなくては!
リー・エデルコートの眼とルーシー・リィーとハンス・コパーの手が、ここしばらく頭の中でグルグルと回転していて、これから制作に入るFRP製椅子の行き先への指針がゆらゆらと揺れている。
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by flaneur555 | 2010-06-18 01:41 | ギャラリー