A.T/制作日々


by flaneur555

アニエス・ヴァルダの落穂拾い



昔、吉祥寺のバウスシアターで見たドキュメンタリー映画、アニエス・ヴァルダの落穂拾いをユーチューブでみつけた。当時となりのスクリーンではカンフーサッカーを同時にやっていて、そっちは長蛇の列で落穂拾いはガラガラだった。この映画、本当に良い映画で、内容はフランスで拾った物だけで生活する人々の話。調べたら追跡取材2年後のバージョンもあるらしい。これは見たい!名画ミレーの落穂拾いから物語は始まり、アニエス・ヴァルダは様々な拾い物をする人達をあたたかく取材して行く。フランスの法律では収穫の終わった畑には誰もが自由に入って、摘み残しや落穂を拾ってもよいとの事。貧しいから拾う人や、もったいないから拾う人、ボランティア団体の炊き出し用に車で乗り付けて廃棄野菜を大量に拾う人々、自分のアート作品のためにガラクタを拾う人、ボランティアで貧しい移民にフランス語を教えて、自分の食事は市場のゴミでまかなう大学出の青年、スーパーの廃棄生鮮品の中から痛んでいないか臭いで嗅ぎ分けて魚や肉を拾うジプシー、もう、すごいです!優しすぎたゴッホもミレーの落穂拾いを模写し尊敬していたけれど、あの腰を屈んで落穂を拾う絵には脈々と続きがあったわけです。田中忠三郎さんも田んぼの落穂を拾って糊口を凌いだと書いていた。絵本の長くつしたのピッピも将来なりたい職業は拾い物屋!と言ってたはず。物を拾うのは僕も大好きです!資源ゴミ回収日をもうけてアルミ缶などを持ち去り禁止にしているせこい目黒区は心優しい彼らには大変住みにくい!
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by flaneur555 | 2010-04-09 03:33 | 映像