A.T/制作日々


by flaneur555

円空の旅

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円空の旅 信仰のふるさと 飯沢匡・五来重 写真/二村次郎、毎日新聞社刊

昔から円空仏が好きで、安い古本を見付けてはグラビア印刷の黒い背景から浮かぶ粗い木塊をウットリと眺めていた。いつでも写真ばかり見ていて本文をたいして読んだ事が無かったのに、昨日なんとなく飯沢匡さんの(円空仏の背景)を読んでみた。下級宗教者である円空は、無学で乞食(托鉢で生きる事)で各地を放浪し、一宿一飯の代償として彫り、注文主(庶民)の求めに応じて彫仏したという。その時々の流行の仏を庶民のためにたくさん彫り、無学なため一度どこかのお寺で見た仏像を記憶の中から呼びさまして彫仏し、そのため約束事の守られていない奇妙な仏像が多いという。はだかの大将の山下清には本人の知らない元ネタがあったのかとちょっと思う。(貼り絵はもちろん、山下清の放浪日記は強烈におもしろい!)あと円空と共に語られる事の多い木食(もくじき)は円空の作品群を北海道で見てはまってしまったフォロワーだそう。(木食の微笑仏はあまり好みではない)ドリフト感が薄い!円空仏はまさしくDRIFT WOOD(流木)で、円空と山下清と流木と僕の好きなものは、イカダの様につながって大海をドリフトしている。
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by flaneur555 | 2010-04-08 02:16 | 古本