A.T/制作日々


by flaneur555

プラスチック東京

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目黒通り、ガススタンドにあるカッティングシートの安っぽい看板文字も時間と共に色あせ、ひび割れだしたら以外と良い感じ。それまでのペラッペラのテッカテカの石油製品感が薄れて少しだけ自然に近づく。(少し骨董趣味)石油から作られるプラスチック製品を嫌いな人は結構多い。コップはガラスでお椀や箸は木製でなくてはと僕も思っていた。プラスチック製だと壊れにくいけれども安っぽいし味気ないと。(アンチ百均)そんなあるとき、イギリスの彫刻家トニー・クラッグの作品集の中に、海岸で拾った様々なプラスチック製ゴミをたくさん使用した作品をみつけた。それを見た瞬間に眼から鱗がガバッと落ちました。流木や丸石、角のとれたガラスの破片など、川や海の水の力により柔らかく丸く削られたオブジェが美しい事はみんなが知っているけれど、石油製品であるペットボトルのふたや洗剤の空き容器、イチジク浣腸空き容器やみかん籠、バラバラになった様々な小プラスチック片がドリフトして丸くなっても汚いゴミでしかないと僕はずっと思い込んでいたのに、トニー・クラッグが海岸ドリフトプラスチックゴミのその石油製品としての美しさを作品を通してはじめて気づかせてくれた。トニー・クラッグのセンスもすごいけれど、川や海の水の力がすごい!土に帰らない完全なるゴミを美しいオブジェに変身させるのだから。それ以来、石油系プラスチック製品をむやみに嫌うのをやめました。(だけどアンチ百均)箸なんか木製と比べたら一生使っても壊れなさそうだし、牛丼の吉野家が割り箸からプラスチック箸への移行もエコなんか関係なく好感がもてる。
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by flaneur555 | 2010-03-20 23:16 | 写真