A.T/制作日々


by flaneur555

マイケル・スノウと植草甚一

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昨日みつけたマイケル・スノウの映像展図録に植草甚一さん旧蔵書のサインがしてあるのを、家に帰ってから気がついた。時々古書店ではこのかわいらしいサインの入った本がガラスケースなんかに収まっているのを見かけるけれど、あれほどの古書マニアであった植草さんの蔵書の量からしてそんなに珍しい物でも無いと思う。ただこの図録に関心する理由は、マイケル・スノウの創る映像は60'sアメリカの前衛映画の中でもかなり変わっていて、アパートの壁にピンで留められた絵はがき大の写真のクローズアップから始まりワンカット40分かけてものすごくゆっくりとカメラはアパート反対の壁まで引いてくるという内容。最初は壁に貼られた写真のクローズアップ、最後はアパートの部屋全体の引き画。5分間目を瞑っても画面はほとんど変化していないだろうと思う。見た事がある訳ではなく、メカスの映画日記かなにかで読んだつもりのうろ覚えですが、たしかこのための時間に対し均等にズームをコントロールするオリジナル機材をスノウ自身で開発していたはず。想像するだけでも眠くなりそうな当時の最先端前衛映画をブリッカーストリートシネマで67歳の植草甚一さんがおもしろがってメモ片手に見ていたのかなーと想像するだけで楽しい。
メカスの映画日記のマイケル・スノウを読み返さなくては。
植草甚一日記の75年のニューヨーク滞在を読み返さなくては。
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by flaneur555 | 2010-03-11 04:31 | 古本